特徴等
法界寺 (ほうかいじ) は、伏見区日野の地に所在する寺院で、平安時代の永承6年(1051)に、日野資業 (すけなり) が日野家の山荘があったこの地に一宇を建立し、薬師如来像を安置したことに始まると伝えられる。別名「日野薬師」または「乳薬師」ともよばれ、授乳祈願の信仰で知られている。伽藍は平安時代末頃に壮観を誇っていたといわれるが、中世の兵火などにより度々焼失し、現在では阿弥陀堂と本堂 (薬師堂) を残すのみとなっている。
本堂 (薬師堂) は、桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺で、阿弥陀堂の左前方に建っている。当初の本堂は早くに焼失し、現在のものは明治37年(1904)に奈良県竜田の伝燈寺本堂を移築したものである。内部は格子によって内外陣に区切られ、内陣厨子の中に薬師如来像(重文)が安置されている。

参考資料:法界寺案内リーフレット(法界寺)/国指定文化財等DB(文化庁)
2023-4-17
       
       
       
       
番号・名称 年 代   構造等
034 法界寺本堂
   (薬師堂)
康正2年
(1456)
桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
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法界寺本堂 (薬師堂) (撮影:2023-4) 法界寺本堂 (薬師堂) (撮影:2023-4)
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